タマミジンコ耐久卵

ミジンコはペットボトルでも培養出来ると言われていますが私の知る限り手間をかけずにミジンコを増やしておられる方は屋外で大型の容器を使い飼育されている方が多いです。
自然な状態でビオトープが完成しミジンコの成長や繁殖に適した環境形成が行われているのだと思います。
以下業者さんの説明による増やし方を中心に記載しますが全滅を防ぐため早い段階で植え継ぎ培養によるストックカルチャーを確保しておくことをお勧めいたします。

1.孵化準備
業者さんの説明 私の場合
容器 0.1ガロン(0.38L) 約1.0Lの容器を複数
(植え継ぎ培養のため)
孵化水 1.脱塩素水
2.淡水魚の飼育水
3.ボトルウォーター
(ミネラルウォーター非推奨)
市販の天然水
孵化温度 25℃~32℃ 左記に同じ
(ミジンコの最適温度)
アンモニア濃度 1.5mg/L未満 気にせず
ph 6.2~8.9(7.8が最適) 気にせず
日光または照明
(無くても孵化は可能)
孵化能力上げるために
1日3~4時間
左記に同じ
エアーレーション 遊泳能力に応じた最低レベル
に調整
容器を大きめにする
ため無し

カプセルを開けて水面に耐久卵を撒きます。
耐久卵が器壁に張り付かないように気をつけてください。
3日~10日で孵化するとのことですから3日経って孵化が確認できたら次のステップ2へ移ります。
ミジンコの最適温度であれば24時間でかなり孵化しますので孵化が確認できたら生クロレラ、酵母など給餌開始します。
与えすぎに注意して水が薄く色づく程度でとどめましょう。
1日1~2回を目安に水が透明になれば追加で給餌してください。
酵母を使う場合はあらかじめ小さい容器で懸濁させてから与えると良いと思います。

2.業者によると最低3ガロン(11.3L)の培養タンクへ移すとありますがその前に孵化に使用した容器と同等サイズの容器を複数用意して植え継ぎ培養をした方が消滅のリスク回避になるのでお勧めです。

植え継ぎ培養
ある程度培養できたら新しい容器に一部のミジンコを移動させて培養を続ける。

最終的に10L以上の培養タンクが複数あれば安定的な培養が出来ると思います。
水が黄色く変色してくると汚れのサインになりますので完全に脱塩素出来た水で換水してください。
ミジンコごとサイフォンで吸い出しプランクトンネットで濾しながら行うと効率的です。
水底に沈むゴミや死んだミジンコは吸い出さないで処分してください。
容器を綺麗にしたら新しい水と古い水を8:2の割合で混ぜてミジンコを戻してください。