海洋紅酵母

投稿者:wawa

海洋紅酵母

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海洋紅酵母の発送連絡が来ました。
海洋紅酵母(Rhodotorula benthica)は海洋泥から分離した単細胞性真核生物です。
蛋白質、免疫多糖類、アスタキサンチン、不飽和脂肪酸、ビタミンなどの多種の生理活性物質を豊富に含み、水産養殖動物の生存率と成長速度を向上させることができます。

日本ではまだ馴染みが薄い海洋紅酵母ですが中国ではエビ、ナマコ、魚などの種苗生産の餌、育成期の餌への添加剤、ワムシの栄養強化などに使用されています。
またロシアのウラジオストクにある極東州立水産技術大学(Dalrybvtuz)によると腫瘍細胞を殺す効果が証明されたフロンドシドAを含む極東ナマコ、200年以上の長寿と言われるウニなどの棘皮動物の研究及び養殖用の飼料について、従来から使用している微細藻類を廃止して、衛生性、保存性、備蓄性、低コストに優れると判断した中国産の海洋紅酵母を採用し、今後国内での海洋紅酵母の量産に着手する目標を打ち立てたという事です。
ちなみにロシア極東の最大の貿易港ウラジオストクはロシア語で「東方を支配せよ」、「東方を所有している」という意味があります。
ビクトリア湾を改めピョートル大帝湾と名付けた海域に於ける軍事的・経済的な重要性を表していますが、清朝末期にロシア帝国に割譲した中国では当時は満州語由来(ᡥᠠᡳ᠌ᡧᡝᠨᠸᡝᡳ,xaiišenwei )で「海参崴」と呼ばれていました。(国立中正大学より引用)
これには「海辺の小さな漁村」、「ナマコが豊富な水溜まり」という意味があります。
地名の由来にいくつかの解釈があるのは歴史的背景、イデオロギーの違い、誤訳など様々な理由がありますので正解を探すことは困難です。
中国は2023年6月からウラジオストク港の使用権を165年ぶりに取り返し極東の経済的な奪還に成功しました。
多くの戦乱や動乱を経験しながらもシベリア鉄道の発着地、不凍港として世界経済を支えてきたウラジオストク港ですが、西方に陸の回廊を広げようとする新たな戦火の下、国際的には凍結港となったことが伺えます。

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