私は釣りはしませんが今日は釣りの話しです。
と言っても魚の嗜好に関する話で集魚剤についてなのでとても参考になると思います。
中国では「香虎」と呼ばれる集魚剤を使いますが正体は風味増強剤として使われる食品添加物のマルトールやエチルマルトールです。
マルトールはカラメルや綿菓子の香りがし、 希釈溶液はイチゴの香りがします。
食品添加物としてはエチルマルトールの方が良く使われると思いますがエチルマルトールには、A1型(純香)、A2型(淡焦香)、 A3型(強化淡焦香)の3タイプありそれぞれの特徴は簡単に次のとおりです。
A1型
フルーティーな風味が大幅に向上し、苦味、酸味、酸味、渋みなどを抑えます。
A2型
カラメルの香りが非常に強く、食品本来の甘みとうま味に相乗効果をもたらします。
肉製品や菓子類、飼料に適しています。
特に肉製品に添加すると、肉のアミノ酸と相互作用し肉の風味を大幅に向上させます。
また亜硝酸塩(発色剤)を添加しなくても肉を赤くすることができます。
A3型
高純度、高品質、高白色、香りが独特であるなどの優位性を有し、特徴的な風味は焦げた香りが濃厚であり香りが長持ちします。
肉製品の本来の香りを保持すると同時に香り濃度を最大限に高めることができ、酸味、苦味抑制、生臭さを除去、防腐などの効果を有します。
肉の質感を強調する高級ハム、塩水ハム、高級肉ソーセージなどの肉製品に使用します。
飼料に使われることを考えると魚だけでなく動物は甘い匂いに引き付けられる傾向があるということですね。
引き付ける力から香水にも使われているようです。
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